痛風の患者数は約100万人いるとされており、痛風予備群といわれる人は約1,000万人にのぼると推計されています。
痛風の原因は高い「尿酸値」にあります。

尿酸は体内でプリン体が分解・合成されることで作られます。通常、役割の終わったプリン体は血液にのって肝臓で分解され尿酸となり、腎臓でろ過され、尿と一緒に排せつされます。

体内でプリン体が増え過ぎてしまうのには主に3つの原因があります。ひとつは古くなった細胞が新陳代謝で分解されるとともに細胞の老廃物として増えてしまう。また、激しい運動など、大量のエネルギーが使われるときエネルギーの燃えかすとして増えてしまう。最後に食品に含まれるプリン体として体内へ入ってくることです。食品から摂るプリン体の量というのは全体の20％、体内で作られる細胞の老廃物やエネルギーの燃えかすが80％です。

痛風と自律神経には関係があると考えられます。特に、自律神経の乱れが痛風発作の引き金になることがあります。

ストレスは交感神経を優位にし、血管を収縮させたり、血流を悪化させたりします。
これにより尿酸の排出が滞り、痛風発作が起こりやすくなります。
睡眠不足と尿酸値の上昇

自律神経のバランスが崩れると睡眠の質が低下し、尿酸の代謝にも影響します。
特に、成長ホルモンの分泌が減ると代謝が悪くなり、尿酸値が上がりやすくなります。
血流の悪化と尿酸結晶の沈着

自律神経が乱れると血行が悪くなり、尿酸の結晶が関節に沈着しやすくなります。
これが痛風発作の原因になります。

自律神経を整えることで痛風の症状だけでなく、いまから起こりうる症状の改善にも繋がります