私たちの首の骨は曲がっているのが本来の状態です。正常な人の首の前湾角度は30~40度です。この生理的弯曲がなくなっている状態をストレートネックと言います。
ストレートネックになる原因には、姿勢の悪さ、事故、椎間板変性などがあげられます。
姿勢の悪さ
姿勢の悪さは、うつむき姿勢が慢性的になっている状態、不自然に反りすぎている状態です。
慢性的なうつむき姿勢の代表は猫背です。傾向としては、長時間のデスクワーク、長時間のスマートフォンの使用などが当てはまります。不自然に反りすぎるのは、矯正姿勢で顎を引いた状態が続く場合です。
また、骨盤や股関節に歪みから、背骨の弯曲に影響が出て、その結果、首の弯曲がなくなり、ストレートネックになるケースもあります。
事故
事故は、交通事故、スキーやスノーボードでの転倒、ボクシング、レスリング、柔道などによる首や頭部への打撃があった場合です。むち打ちからストレートネックになるケースがあります。
ストレートネックと自律神経には深い関係があります。ストレートネックは、長時間のスマホやPC作業、姿勢の悪さ、体の歪みによって頸椎のカーブが失われ、まっすぐになってしまう状態です。これが自律神経に影響を与える理由は以下の通りです。
ストレートネックが自律神経に与える影響
神経の圧迫
首には自律神経の中枢である延髄や頸椎交感神経節が通っています。ストレートネックになると神経が圧迫され、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
血流の悪化
首の筋肉が硬くなると、脳へ送る血流が悪化し、自律神経がうまく働かなくなる可能性があります。
交感神経の過剰興奮
ストレートネックによる首の緊張は、交感神経を過剰に刺激し、リラックスしにくくなります。その結果、不眠・動悸・頭痛・めまい・イライラなどの症状が出ることがあります。
副交感神経の働き低下
副交感神経がうまく働かないと、リラックスしにくくなり、疲れやすさや消化不良などの症状が現れやすくなります。
自律神経が乱れることにより体への負担が増え症状が起こりやすくなります。
姿勢がわるいという認識の方はご相談下さい。